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私は拳の道一筋に四十年近く邁進してきた。苦しい修行もあった。
世界中のあらゆる格闘技をはじめ、猛牛や熊とも戦ったこともあった。
私のことを”超人”といい、私の手を”神の手”といって称賛するする人もいる。
しかし、私はそう呼ばれることが本意ではない。それどころかむしろいやなのだ。
なぜなら私にとって空手の奥義は、まだまだ遠くて険しい道だからである。
私は奥義を究めるために懸命に努力している一人の求道者に過ぎないのである。 |

【空手バカ一代】 |
私はカラテ気ちがいだった。 いま、そのことを後悔していない。 |
【正義とは】 |
正義無き力は暴力なり。力無き正義は無能なり。 |
【人間の原点】 |
頭は低く目は高く 口慎んで心広く 孝を原点として他を益す。 |
【日日】 |
希望の朝を迎えよ、そして感謝の夕を迎えよ。 |
【覇気を失うな】 |
金を失うことは小さいことである。
信用を失うことは大きいことである。
勇気を失うことは己を失うことである。 |
【前進する勇気】 |
たえず前進する勇気こそが、技でもなく、知でもなく、
最終的な勝利を得るための鍵なのである。 |
【武は備え】 |
武は備えなり。
刀は磨いて鞘のなかに納めておくべし。みだりに剣を抜くは武に非ず。 |
【焦りと諦め】 |
焦るとは何か。それは勝利を急ごうとすることである。
諦めるとは何か。それは敗北を急ぐことである。 |
【英雄と死】 |
死して英雄となることは、決して美しいことではない。 |
【指導される立場、指導する立場】 |
人間というのは指導する立場のときよりも、
指導される立場にいるときの方が強いものである。
つまり誰か目標を定めて、その目標を追いかけて
いるときの方が俄然強くなれるのだ。 |
【極真の発祥】 |
私は池袋の片隅に、道場とはとてもいえないような
ささやかなカラテの稽古場を設け、自分なりに「朝鍛夕練」を実践した。
わがカラテのめざす目標を「真を極むる」―「極真」と名づけ、
その目標達成に突き進んだ。 |
【極真の原点】 |
実践なければ証明されない。
証明なければ信用されない。
信用なければ尊敬されない。 |
【空論】 |
「精神論」あくまでも、技能、技量をしっかりと体得することを
前提として論じられないかぎり、無意味な空論にすぎぬ。 |
【神技と努力】 |
神技に達することは、その神技自体よりも、
その過程が、人間にとって大切なのである。 |
【一にパワー】 |
わが極真カラテでは、「一に力。二に速さ。三に技」と教えている。
「ワザは力なり」という言葉がある。
力がなければ技の威力を発揮しないものなのだ。 |
【戦いの境地】 |
拳がこわい、蹴りもこわい。しかし、こわいのはお互いさまで、
自分だけがこわいものではない。だから、あえて一歩前進する。 |
【頭の中を空に】 |
自分の技が一番拓けるのは、稽古に夢中になって、
頭の中が空になったときである。これを三昧境ともいう。 |
【恩義と恨み】 |
受けた恩は倍で返せ。受けた恨みは忘れてしまえ。
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【師の恩】 |
師に対して弓を引く者が成功するわけがない。 |
【我が使命】 |
私の使命は、平和である。
核の全面破棄であり、世界全体の戦争廃止である。
極真空手の最高目標を、私はこれと定めたい。 |



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